2024年度 人工知能学会全国大会(第38回)

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オーガナイズドセッション » OS-26 日常生活知識とAI

[1G4-OS-26a] 日常生活知識とAI

2024年5月28日(火) 15:00 〜 16:40 G会場 (22+23会議室)

オーガナイザ:福田 賢一郎(産業技術総合研究所)、江上 周作(産業技術総合研究所)、宮田 なつき(産業技術総合研究所)、Qiu Yue(産業技術総合研究所)、鵜飼 孝典(富士通株式会社)、古崎 晃司(大阪電気通信大学)、川村 隆浩(農業・食品産業技術総合研究機構)、市瀬 龍太郎(東京工業大学)、岡田 慧(東京大学)

15:00 〜 15:20

[1G4-OS-26a-01] 文章生成AIが生成した家庭内危険行動の理由に対する根拠提示システム

〇穴口 史将1、森田 武史1,2 (1. 青山学院大学、2. 産業技術総合研究所)

キーワード:生成AI、検索拡張生成、説明可能なAI、大規模言語モデル、知識グラフ

近年の文章生成AIへの関心の高まりに伴い,今後,様々な社会システムに文章生成AIが利用されることが予想される.このような社会システムを安全・安心に活用するためには,システムが判断に至った理由とその根拠を,文献を引用しながら説明することが必要である.以上より,本研究では,ナレッジグラフ推論チャレンジ【実社会版】が提供するデータセットを対象として,文章生成AIが生成した家庭内危険行動の理由に対する根拠を提示可能なシステムを提案する.まず,このデータセットから高齢者の家庭内危険行動を抽出する.次に,高齢者の家庭内行動が危険である理由を文章生成AIが出力する.最後に,高齢者の家庭内事故に関する文献から,この理由に類似する文を検索拡張生成(RAG)を用いて検索し,ユーザに根拠として提示する.文章生成AIが家庭内危険行動の理由を適切に生成できるか,また,この理由に対して提案システムが提示する根拠が適切であるかを評価するためにアンケートを実施した.アンケートの5段階評価の平均値は,それぞれ3.6と2.6となった.結果として,提案システムは家庭内危険行動の理由に対する一般的な根拠を示すことができた.

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