2024年度 人工知能学会全国大会(第38回)

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[1G4-OS-26a] 日常生活知識とAI

2024年5月28日(火) 15:00 〜 16:40 G会場 (22+23会議室)

オーガナイザ:福田 賢一郎(産業技術総合研究所)、江上 周作(産業技術総合研究所)、宮田 なつき(産業技術総合研究所)、Qiu Yue(産業技術総合研究所)、鵜飼 孝典(富士通株式会社)、古崎 晃司(大阪電気通信大学)、川村 隆浩(農業・食品産業技術総合研究機構)、市瀬 龍太郎(東京工業大学)、岡田 慧(東京大学)

15:40 〜 16:00

[1G4-OS-26a-03] 高齢者が日常的に使用する物体のインタラクションに着目した非エルゴード的行動理解

高齢者の行動分析および福祉用具の導入前後比較への応用

島田 夏希1、能登 公太1、〇北村 光司2、大野 美喜子2、西田 佳史1 (1. 東京工業大学、2. 産業技術総合研究所)

キーワード:日常行動要約、介護業務支援、福祉用具の評価支援

介護施設や在宅環境において、高齢者の生活機能の変化に対応した適切な居室環境を設計するために、介護者のための高齢者の生活状況理解を支援するシステムが求められている。本論文では居室内の物とのインタラクションに着目し、高齢者の日常動作を自動的に要約するシステムを開発した。本システムは姿勢データとデプス画像を用いて、居室内の物との接触検出機能、日常動作をセグメントする機能、および姿勢の類似度に基づいて動作を分類する機能からなる。介護施設および在宅環境での検証を通じて、特定の個人や特性に合わせた動作分類が可能であることを確認した。また、本システムの応用として、身体保持を容易にするための手すり付きの机の導入により、高齢者の日常動作にどのような変化が見られるのかの把握を行った。検証の結果、頻繁に接触する場所や机使用時の動作に変化が見られることが示唆された。

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