[1N3-GS-9] ヒューマンインタフェース：

[1N3-GS-9-04] 大規模言語モデルを利用した動機づけ面接会話エージェント

〇土屋 洋輝¹、橋本 舜矢¹、曽 傑¹、坂戸 達陽¹、中野 有紀子¹ (1. 成蹊大学理工学部)

キーワード：エージェント、対話システム、動機づけ面接

大規模言語モデルの発展に伴い，これらを用いたカウンセリング対話システムの研究が進んでいる．本研究では，カウンセリングの1つの手法である動機づけ面接を対象とし，動機づけ面接対話機能を有する，カウンセラー会話エージェントを構築する．動機づけ面接対話機能の開発においては，動機づけ面接対話に不可欠な要素である発話内容の要約生成を行う機能と，応答発話の生成機能を組み合わせる必要がある．発話要約機能はChatGPTのプロンプト機能を用いて実現した．応答生成機能は，大規模言語モデルを動機づけ面接のコーパスを用いてファインチューニングすることにより対話モデルを学習した．これらの対話機能に加え，音声認識にはOpenAIの提供するWhisperを，音声合成には音声合成エンジンAITalkを統合し，さらに，カウンセラーエージェントのアニメーションシステムを加えたシステムを構築した．本発表では，システムの構築方法について述べるとともに，その動作例を示す．