2024年度 人工知能学会全国大会(第38回)

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[1N4-OS-18] デジタル人文学とAI

2024年5月28日(火) 15:00 〜 16:40 N会場 (54会議室)

オーガナイザ:大向 一輝(東京大学)、嘉村 哲郎(東京藝術大学)、亀田 尭宙(国立歴史民俗博物館)、中村 覚(東京大学)

16:20 〜 16:40

[1N4-OS-18-05] 大規模言語モデルを活用した西洋古典研究と教育

〇岩田 直也1、田中 一孝2、小川 潤3 (1. 東海国立大学機構名古屋大学、2. 桜美林大学、3. ROIS-DS人文学オープンデータ共同利用センター)

キーワード:大規模言語モデル、西洋古典、高等教育、生成AI、データ基盤

本発表は、「AI人文学創成」という共同研究プロジェクトついて紹介するものである。このプロジェクトの主な目的は、大規模言語モデル(LLM)を活用して、西洋古典学の研究と教育方法に新たな革新をもたらし、その成果を人文学の他の分野にも応用するための基礎モデルを構築することである。特に、テキストデータが豊富に整備されている西洋古典学の分野を対象に、学術的信頼性が担保された仕方でデータ基盤を活用する手法を模索している。これには、LLMを活用するため倫理規程の策定、教育システムの開発なども含まれる。本発表では以下の2点に重点を置く予定である。まず、LLMに最適なテキストデータを構築する方法と、データを効率的に整備するための戦略について論じる。次に、テキストデータを整備する過程やLLMにデータを供給する際に生じる倫理的な問題、さらにはこれらの技術を教育に適用する際に必要となる様々な配慮について詳細に論じる。このようにして、西洋古典学におけるLLMの活用が、研究と教育の両面でどのように貢献するか、その可能性と課題を明らかにすることを目指す。

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