2024年度 人工知能学会全国大会(第38回)

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オーガナイズドセッション » OS-29 音楽認識・生成技術が紡ぎ出す未来の社会

[1O5-OS-29b] 音楽認識・生成技術が紡ぎ出す未来の社会

2024年5月28日(火) 17:00 〜 18:00 O会場 (音楽工房ホール)

オーガナイザ:北原 鉄朗(日本大学)、中村 栄太(京都大学)、浜中 雅俊(理化学研究所)

17:00 〜 17:20

[1O5-OS-29b-01] 相互作用的なアニメーションを介した遠隔多会場間の即興演奏

〇藤波 努1 (1. 北陸先端科学技術大学院大学)

キーワード:即興演奏、図形楽譜、人工生命

パンデミック時には音楽家が公的な場で演奏できなくなったが、インターネットを介して演奏する可能性を模索する機会ともなった。音楽家が多会場に分散し、それらを統合したものを視聴するという形態が模索された。そのような可能性を追究するひとつの試みとして、金沢とニューヨークの会場をインターネットでつなぎ、二会場に分かれた音楽家がひとつの楽曲を演奏するコンサートを実施した(2023年10月22日)。前半ではJohn Cage作曲のRyoanjiを取り上げた。このコンサートのために音声を受け取って映像を生成するプログラムを作成した。アルゴリズムには人工生命の考えを組み込んでいる。前半で演奏に従って生成された映像は後半で楽譜として用いられ、音楽家らは作曲家の指示に従いながら即興で演奏した。これらの考えと指示は作曲者である足立智美氏による。演奏は両会場で好意的に受け止められた。遠く離れた二つの会場で同時に演奏し、呼応する映像とともに聴衆に提供するという技術的難題に加え、遠隔分散型で生き生きとした即興演奏をどのように実現するかという課題を提示した。我々の試みはそれに対するひとつの回答である。

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