2024年度 人工知能学会全国大会(第38回)

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[1T4-OS-32b] 人工知能と物語応用

2024年5月28日(火) 15:00 〜 16:40 T会場 (62研修交流室)

オーガナイザ:大澤 博隆(慶應義塾大学)、宮田 龍(株式会社アラヤ)、西中 美和(香川大学)

15:20 〜 15:40

[1T4-OS-32b-02] アイデア提示により議論の活性化を支援するバーチャルエージェントの提案

〇峯岸 朋弥1、大澤 博隆1,2 (1. 筑波大学、2. 慶應義塾大学)

キーワード:SFプロトタイピング、創造支援、バーチャルエージェント

本研究では、SFプロトタイピングの参加者へ発想の例を提示することにより、参加者のアイデア創発を支援するバーチャルエージェントを提案する。未来を創造するワークショップ手法であるSFプロトタイピングは、参加者の制約を外しありうる可能性を探索する上で有用だが、ワークショップ参加者は議論中に積極的なアイデア創発を求められるため負荷が高い問題がある。本研究では、人と同様の顔を持ちディスプレイ上で動作するバーチャルエージェントを通じてアイデアの一例を提示するシステムを開発した。本研究ではワークショップ進行中に参加者へ負荷がかかっている場面は全員が沈黙している場面であると考え、このときエージェントは大規模言語モデルを用いてアイデア創発を行い、参加者へアイデアの一例として提示する。実験から、エージェントが参加者へアイデア創発支援を行ったグループは、エージェントがアイデア創発支援を行わなかったグループに比べ、議論全体の沈黙時間が有意に減少することがわかった。

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