2024年度 人工知能学会全国大会(第38回)

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[2A1-GS-10] AI応用:医療・ヘルスケア

2024年5月29日(水) 09:00 〜 10:40 A会場 (大ホール)

座長:小林 泰之(聖マリアンナ医科大学)

10:20 〜 10:40

[2A1-GS-10-05] 「マジ神AI」の活用が介護職の意識・行動に与える影響

〇福田 亮子1、原田 文雄1、祝田 健1、松本 知恵1 (1. 株式会社ベネッセスタイルケア)

キーワード:介護、スキル伝達、状態把握、気づき

「マジ神AI」は、専門性の高い介護職「マジ神」による利用者の状態把握とケアの実践を教師データとし、これを経験が浅い介護職でも再現できるよう支援するシステムである。介護記録システムにマジ神AIを組み込むことで、食事・排泄・睡眠状況やバイタルサイン等の各種データの経時変化を示すグラフに加え、日々の記録に基づきAIが判定した認知症の行動・心理症状(BPSD)の発生状況や、いつもと違う状況についてのケアのヒントが利用可能となり、利用者の生活の質(QOL)の向上に資するケアの提供を目指すことができる。マジ神AIが導入されている有料老人ホーム職員の当該システムの利用状況と、それに伴う意識や行動の変化の関係を分析するため、アンケート調査を実施し、利用頻度が高い群と低い群で結果を比較した。その結果、マジ神AIの利用頻度が高い群では、マジ神AIや日々の介護記録データをケアプランの策定やケアの提供に活用できている人や、より多角的かつ的確に状態を把握し変化に気づきやすくなることなどにより利用者への関わり方が良くなっていると感じている人の割合が高く、利用者の変化を実感している人も一定数いることが示された。

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