2024年度 人工知能学会全国大会(第38回)

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[2A5-GS-10] AI応用:交通

2024年5月29日(水) 15:30 〜 17:10 A会場 (大ホール)

座長:比嘉恭太(NEC)

15:30 〜 15:50

[2A5-GS-10-01] 街路空間の利用状況把握への行動検知AIの試行適用

〇山脇 正嗣1、宇都宮 優喬1、平松 佑一1、木村 拓憲1、早見 俊紀1 (1. 株式会社建設技術研究所)

キーワード:ウォーカブル、街路空間、利用状況、行動検知、デジタルツイン

近年,世界中の都市において,居心地が良く歩きたくなるウォーカブルな街路空間の形成に向けた取組が進んでいる.その取組においては,居心地の良い街路空間の形成状況を把握するため,利用者の行動について調査することが重要である.しかし,それらの作業を人力で実施することは,時間・コストの両面で負担が大きく,品質の低下も生じやすい.そこで本研究では,作業の効率化・高度化を目的とし,人間の行動を検知するAIモデルの研究開発を進めている.行動検知AIモデルについては,既に多数の研究開発や運用事例が存在するが,本目的に特化し即時に適用可能なものは確認できない.本稿では,街路空間を撮影したカメラ画像を対象に,国土交通省が規定するガイドラインに記載の各種行動を検知するモデルを新たに開発し,実街路空間の利用状況把握への適用を試行した.その結果,実街路空間における休日・平日の利用状況を定量的に把握することができ,本モデルが有効活用できる可能性を示した.また,その結果に基づき,よりリアルな実街路空間の3Dモデルを構築し課題解決を目指す,AIとデジタルツインを組合せた活用方法についても検討した.

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