2024年度 人工知能学会全国大会(第38回)

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[2F5-GS-5] エージェント:

2024年5月29日(水) 15:30 〜 17:10 F会場 (イベントホール仮設4)

座長:市川 嘉裕(奈良工業高等専門学校)[[オンライン]]

16:10 〜 16:30

[2F5-GS-5-03] 再帰的メトロポリス・ヘイスティングス法に基づく受容バイアスの構成論的検証

社会的組織が有限サイズのキュー構造であることに着目して

犬飼 惇1、〇堀江 孝文1、谷口 彰1、萩原 良信1、谷口 忠大1 (1. 立命館大学)

キーワード:記号創発、マルチエージェント

記号創発とは,人間が他者の思考を参照することなく,記号とその対象を他者と共有することを指す.記号創発のダイナミクスを構成論的に検証する為に犬飼らによって,複数エージェント間の共同注意ネーミングゲームを分散的ベイズ推論によって表現した再帰的メトロポリス・ヘイスティングスネーミングゲーム(RMHNG)を提案した.本研究では,分散的ベイズ推論の観点から人間の受容バイアスを説明することを試みた.受容バイアスとは,奥村らの研究が示唆した,人間は,RMHNGで定義される,メトロポリス・ヘイスティングス法に基づく受容確率が示すよりも,他者の発話を受け入れやすいというものである.本研究では人間社会の組織がキュー構造を持っていることに着目し,キュー構造がバイアスの原因であるという仮説を立て,実験によって検証した.実験では,キュー構造とRMHNGからなるシステムを用いた.実験の結果,人間社会におけるキュー構造が受容バイアスの原因であるとは言えないことが構成論的実験によって示唆された.

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