[2G4-GS-6] 言語メディア処理：

[2G4-GS-6-02] 話題連想語による発話の話題展開⽀援

〇渡邉 千馬¹、赤石 美奈² (1. 法政大学 大学院 情報科学研究科、2. 法政大学 情報科学部)

キーワード：会話・談話・意図理解、情報検索

本研究では発話の話題展開を支援するために，発話テキストを⼊⼒すると発話中の話題語とその連想語の関係を可視化できる発話⽀援システムを構築する．連想語には話題語をWeb検索エンジンに⼊⼒した際のサジェスト単語を利⽤し，発話中の話題語と連想される連想語を発話の新たな話題語の候補として話者に示すことで話題の拡張を図る．また，複数の話題語を同時に入力した際のサジェスト単語を示すことで，複数の話題語に共通する連想語とその関係を可視化し，話題整理の支援を図る．これらの有効性を示すために，連想語を確認できない状態で話者に発話を行ってもらい，その内容と出力された連想語の比較を行った．まず話者の発話に含まれる語がそれ以前の会話における連想語として既に出現しているかどうかを調べる．これは連想語（サジェスト単語）が話題を展開させるための次なる話題語の候補として利用できることを示す指標となる．また，話題語ペアを同時に検索した際のサジェスト単語は2つの話題を踏まえた共通の連想語となり，これらを連結することで今までの話題や発話内容をまとめた上での次なる話題語として利用できることを示す．