2024年度 人工知能学会全国大会(第38回)

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[2G6-GS-6] 言語メディア処理:

2024年5月29日(水) 17:30 〜 19:10 G会場 (22+23会議室)

座長:丹羽彩奈(リクルート/Megagon Labs)

18:50 〜 19:10

[2G6-GS-6-05] Orthographic Input Map for L2 Learnersの開発とL1 Mapとの比較

小学校用・外国語科・英語の文部科学省検定済教科書から生成した単語ベクトルとfastTextの英語学習済みモデルの比較に基づいて

〇金子 淳1、大槻 恭士2、坂口 隆之2、サコラヴスキー ジェシー1、庄山 大樹3、井上 大4 (1. 三重大学、2. 山形大学、3. 三重大学 教育学部 附属中学校、4. 三重大学 教育学部 附属小学校)

キーワード:エンべディング、テキストマイニング、単語ベクトル、教育応用

英語のネイティブスピーカーの言語感覚を「見る」ことができないか,という発想から,L1 Mapを開発した.その際,L1 Map上に,ネイティブスピーカーには自然でも,日本人英語学習者には理解し難い単語の配置が散見された.それをわかりやすく説明するため,比較する対象として,数値を基に可視化した,日本人学習者の英語の言語感覚を表すL2 Mapのような存在の必要性を感じた。しかし,日本人学習者のL2言語データを収集することは困難であるため,ここでは,L2の形成に重要な意味を持つインプットに焦点を当てた.具体的には,英語の小学校5・6年生の文部科学省検定済教科書全6社の言語データからfastTextを用いて単語ベクトルを生成,次元削減,クラスタリングを行い,可視化した.これをOrthographic Input Map for L2 Learnersと名づけた.検証の結果、その有用性を確認することができた.加えて,L1 Mapと比較し,日本人学習者がネイティブの言語感覚を身につけていくための指導や,学習者自らの学びにも,教材として活用可能であることも検証できた.

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