[2K6-OS-20b] 統合AIと人との共生

[2K6-OS-20b-04] 脳全体の解剖学的知見のデータ化を実現するロードマップ

脳型ソフトウェア開発の自動化に向けて

〇芦原 佑太^1,2,3、堀口 維里優²、山川 宏^2,3 (1. 日本大学、2. 東京大学、3. 全脳アーキテクチャ・イニシアティブ)

キーワード：脳参照アーキテクチャ駆動開発、脳情報フロー、仮説的コンポネント図、Bibliographic Database for BRA

脳全体のアーキテクチャに学び，人間のような人工知能を作るアプローチとして，Brain Reference Architecture（BRA）駆動開発がある．BRA駆動開発では，脳のメゾスコピックな解剖学知見をデータ化したBrain Information Flow（BIF）を用いて，仮説的な機能コンポーネント構造であるHypothetical Component Diagram（HCD）を設計する．HCDの解剖学的整合性はBIFによって保証される関係を持つことから，BRA駆動開発を加速させ，多様なHCDが設計されるためには，脳全体の各領域についてBIFを構築することが重要である．現在までに発表されている解剖学的知見は膨大かつ多様であるため，BIFが脳全体を網羅するためには，神経科学の文献から自動的・効率的にBIFを構築する技術が必要である．そこで，本発表では，BIFの構築を自動的に行うために必要な技術とその実現過程を計画したロードマップを提案する．