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[2L4-OS-9b-02] 人を搾取的にさせるエージェントの表情表出
キーワード:エージェント、囚人のジレンマ、感情
AIは単なる機械であるが,人はしばしばAIを擬人化し協力的態度を取ることが知られている.その一方で, AIに対して人を搾取的にさせる要因やシグナルは未知である.本研究では,反復囚人のジレンマにおいて,社会的価値志向性によって計算される,自虐的,殉死的,個人主義的な表情パターンを表出するAIに対して人が協力を選択するか否かを計測した.実験参加者(n=379)は,3(表情パターン:Sad-Joy(masochism-martyrdom),Joy-Anger(individualism),Neutral-Neutral (neutral))×3(対戦相手:Male,Female,Robot)の実験参加者間要因で,投資ゲームに再構築された囚人のジレンマゲームを行った.実験の結果,殉死的な表情パターンのAIを搾取することがわかった.この結果は人の搾取性をシグナリングによって制御できることを示唆する.
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