2024年度 人工知能学会全国大会(第38回)

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オーガナイズドセッション

オーガナイズドセッション » OS-9 Affective Computing

[2L4-OS-9b] Affective Computing

2024年5月29日(水) 13:30 〜 15:10 L会場 (52会議室)

オーガナイザ:熊野 史朗(NTT コミュニケーション科学基礎研究所)、日永田 智絵(奈良先端科学技術大学院大学)、森田 純哉(静岡大学)、菅谷 みどり(芝浦工業大学)、鈴木 健嗣(筑波大学)

14:30 〜 14:50

[2L4-OS-9b-04] 人らしいバーチャルエージェントと不気味なアンドロイドの感情表現が交渉での協力に与える影響

〇佐藤 幹晃1、内田 貴久2、吉川 雄一郎2、グラッチ ジョナサン4、ドゥメル セルス3、寺田 和憲1 (1. 岐阜大学、2. 大阪大学、3. DEVCOM Army Research Laboratory、4. Institute for Creative Technologies, University of Southern California)

キーワード:エージェント、感情、複数論点最後通牒ゲーム

人に変わって交渉をするロボットや,人に対して交渉のトレーニングをするロボットが求められている.多くの先行研究が現実世界のロボットがバーチャルエージェントを凌駕することを示している.しかし,人同士の交渉が現実世界で行われているにも関わらず,交渉をするアンドロイドロボットの研究はこれまでに行われていない.そこで本研究では,バーチャルエージェントまたはアンドロイドロボットとの交渉場面における参加者の意思決定を比較した.参加者(n=82)は提案者として,バーチャルエージェントまたはアンドロイドロボットと,4論点の複数論点最後通牒ゲームで交渉を行った.バーチャルエージェントまたはアンドロイドロボットには交渉するアイテムに対してそれぞれ選好があり,交渉する前に選好に基づく交渉相手の感情表現を観察することによって,交渉相手の選好学習をした.その結果,バーチャルエージェントの方がより協力的な解に至った.また,参加者はアンドロイドを不気味で知能が低く,バーチャルキャラクターを人らしく知能が高いと認識する傾向があった.より良い交渉をするロボットの要件は実在することよりむしろ人らしさであるかもしれない.

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