2024年度 人工知能学会全国大会(第38回)

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オーガナイズドセッション

オーガナイズドセッション » OS-9 Affective Computing

[2L4-OS-9b] Affective Computing

2024年5月29日(水) 13:30 〜 15:10 L会場 (52会議室)

オーガナイザ:熊野 史朗(NTT コミュニケーション科学基礎研究所)、日永田 智絵(奈良先端科学技術大学院大学)、森田 純哉(静岡大学)、菅谷 みどり(芝浦工業大学)、鈴木 健嗣(筑波大学)

14:50 〜 15:10

[2L4-OS-9b-05] 高難易度動作課題の成長過程に優しい嘘は必要か?VRを用いた優しい嘘をつくボール的当てシステム

〇村上 遥1、Fiscale Vittorio2、Soccini Agata Marta2、稲邑 哲也1 (1. 玉川大学、2. University of Torino)

キーワード:VR、モチベーションコントロール、リハビリテーション、ホワイト・ライ、フレイル

人はある課題の試行初期時にゴールが現状よりも遥かに遠いと感じると、挫折し取り組まなくなりがちである。高齢者がリハビリではこれは特に顕著で、リハビリの初期段階で身体能力の衰えを痛感すると意欲が低下し、積極的に取り組まなくなり、身体機能がさらに低下する悪循環に陥りやすい。身体動作は取り組めば動作に慣れ、筋肉も成長して成績が向上していくため、挫折感を予防し楽しく行うことが重要である。
そこで、挫折しないよう初期の結果をより良く見せる優しい嘘(ホワイト・ライ)を見せることを考えた。結果が編集でき、ゲーム要素を盛り込めるためVRの活用を選択し、足の弱い人でも取り組めるユニバーサルデザインの一例としてVRボール的当てシステムを作った。このシステムは、ボールをうまく投げられない状態が続くプレイヤーにサポートを行い、もう少しで的に当たりそうという”惜しい"演出をすることで、プレイヤーが自主的に積極的にボールを投げ続けるように仕向けることを目的とする。
成人若年男女17名にプレイしてもらった結果、16名がゲームが楽しいと回答し、再プレイに関してはホワイト・ライ無し群2名のみが「やりたくない」と回答した。

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