[2L5-OS-19a] 機械学習品質評価・向上技術

[2L5-OS-19a-01] AIモジュールの開発における安全品質管理方法

〇難波 孝彰¹、岡本 球夫¹、中坊 嘉宏²、角 保志²、金 奉根²、藤原 清司²、尾暮 拓也² (1. 産業技術総合研究所／パナソニックホールディングス株式会社、2. 産業技術総合研究所)

キーワード：品質、評価、機械学習、ガイドライン、安全

AIモジュールの開発における品質管理は，社会的要請（法規制／規格／ガイドライン）もあり，重要である．しかしながら，その手法はまだ確立されていない．そこで，どのようにAIの安全性（人への危害，経済的な損失），有用性，公平性，プライバシー，AIセキュリティなどの品質評価をすればよいのかを明らかにし，管理支援するためにAI品質アセスメントシートを開発した．本稿では，開発プロセスとAＩ特有の品質特性に着目した具体的な品質評価方法として，「機械学習品質マネジメントガイドライン」に基づくAI品質アセスメントシートによる方法を示す．本方法は，ステークホルダ間で達成品質を共有し，エビデンスとして社会への具体的な説明を行うことができる．また，要件の明確化，問題の特定，品質改善，高品質付加価値を示すのにも役立つ．この取組みが，「責任あるAI」のための品質管理方法の具体化および問題解決の加速を支援することを期待する．