2024年度 人工知能学会全国大会(第38回)

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[2N4-OS-21] もうひとつのAI倫理:技術が問い直す人間の役割

2024年5月29日(水) 13:30 〜 15:10 N会場 (54会議室)

オーガナイザ:水上 拓哉(理化学研究所革新知能統合研究センター)、中川 裕志(理化学研究所革新知能統合研究センター)、佐倉 統(理化学研究所革新知能統合研究センター)、福住 伸一(理化学研究所革新知能統合研究センター)

13:30 〜 13:50

[2N4-OS-21-01] これからの道徳をAIと共に考える

〇大家 慎也1 (1. 京都府立医科大学)

キーワード:道徳

本発表の目的は,人工知能(AI)の台頭により,人間の道徳的振る舞いが将来どのように変化するかを考察することである.道徳理論においては,従来,人間が道徳的振る舞いの唯一の主体であると考えられ,そのことは社会的価値の一つとみなされてきた.すなわち,自律である.しかし,近年の技術発展により,人間の道徳的振る舞いがAIによってどのように変化するかを考察することが可能となった.このことは道徳理論の従来の人間理解を直接的に問いに付すものである.本発表では,AIの台頭によって人間の社会的価値がどのような影響を受けるかを考察する.特に,人間がAIと組み合わさって自律的になる場合を典型例として取り上げ,その課題を検討する. 結論として,筆者は,人間がAIと相互作用できるようになるにつれて,自律性の概念がどのように変化しうるかを精査する必要があることを示す.

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