2024年度 人工知能学会全国大会(第38回)

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[2N4-OS-21] もうひとつのAI倫理:技術が問い直す人間の役割

2024年5月29日(水) 13:30 〜 15:10 N会場 (54会議室)

オーガナイザ:水上 拓哉(理化学研究所革新知能統合研究センター)、中川 裕志(理化学研究所革新知能統合研究センター)、佐倉 統(理化学研究所革新知能統合研究センター)、福住 伸一(理化学研究所革新知能統合研究センター)

14:30 〜 14:50

[2N4-OS-21-04] CA・AI・人間の相互作用とガバナンス

〇出井 甫2、赤坂 亮太1、馮 茜1 (1. 大阪大学、2. 慶應義塾大学)

キーワード:ELSI、社会的受容性、信頼性

いわゆるサイバネティックアバター(以下、CA)については、一部でAIと人が協働することがある。ここでの協働のあり方は複数の態様がありえる。操作者としての人とAIが協働して動かすCAと相手方の人(以後、相手方とする)がコミュニケーションを行うにあたって、双方の人の意志とは別にAIによる言動・表象が介入することで本来意図していない相互作用が起こる可能性がある。本報告では、このような問題状況が考えられる状況を整理し、問題に対する法的なアプローチを中心にガバナンスのあり方を検討する。具体的には上記問題状況について、協働のあり方を基準にA:操作者側において複数人の自然人の調停をAIが行う、B:操作者たる自然人の代理的ないし補完的な言動をAIが担当する、C:音声など表現形式をAIが生成し操作者のように振る舞うという観点で整理した。整理の結果、各類型において相手方、操作者側双方でAIによる介入に起因するELSIの問題が生じ得る一方で、AIと人との関わり方によってガバナンスのアプローチが異なる(例えば法的な解決にも代理法、契約法、氏名権等の人格権等様々なアプローチがあり得る)ことがわかった。

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