2024年度 人工知能学会全国大会(第38回)

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[2N5-OS-28a] AI技術開発におけるジェンダード・イノベーションと公平性

2024年5月29日(水) 15:30 〜 17:10 N会場 (54会議室)

オーガナイザ:新田 泉(富士通株式会社)、柏木 志保(お茶の水女子大学)

16:50 〜 17:10

[2N5-OS-28a-05] AIの倫理的リスクを査定するAI倫理影響評価法の保険分野への適用

〇高橋 秀和1、Virginia Ghiara2、Chiara Picardi3、大橋 恭子1、毛利 隆夫1、新田 泉1 (1. 富士通株式会社、2. 米国富士通研究所、3. 欧州富士通研究所)

キーワード:AI倫理、影響評価、リスクアセスメント、責任あるAI

我々が2022年に提案したAI倫理影響評価法は、AI倫理モデルに従ってAIシステムに潜む倫理的リスクとその影響を抽出する方式である。AI倫理モデルは、AIの倫理ガイドラインを解釈して開発される、AIシステムが満たすべき倫理的要件を構造化・具体化したものである。一方、AIシステムを安全に利用するため、AI法の整備が欧州で進んでいる。AI法において、AIシステムは業界の法律や規制等に従うことが求められているが、AI倫理影響評価法のAI倫理モデルは、一般的な倫理的リスクを抽出する「信頼できるAIのための倫理ガイドライン」にしか対応しておらず、分野ごとの規制等に従った倫理的リスク抽出には対応出来ていない。そこで本論文ではAI倫理影響評価法を特定の分野に適用する事例として保険分野を選択して、欧州保険年金監督局から発表されたガイドラインに準拠した保険分野向けAI倫理モデルを示す。そして、開発したAI倫理モデルが一般的な倫理的リスクだけでなく、保険分野の倫理的リスクも抽出することを示す。

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