2024年度 人工知能学会全国大会(第38回)

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[2O4-OS-25a] 不動産とAI

2024年5月29日(水) 13:30 〜 15:10 O会場 (音楽工房ホール)

オーガナイザ:橋本 武彦(株式会社GA technologies)、清田 陽司(麗澤大学)、山崎 俊彦(東京大学)、諏訪 博彦(奈良先端科学技術大学院大学)、清水 千弘(一橋大学)、吉原 勝己(NPO法人福岡ビルストック研究会)

14:50 〜 15:10

[2O4-OS-25a-05] 空間領域の動線順配列に基づいた間取り型式分類法と間仕切り状態も加えた間取り表記法の考案、及び、AI活用の可能性

〇信濃 康博1 (1. 九州産業大学)

キーワード:高経年賃貸マンション、リノベーション、間取り型式分類法、間取り表記法、SOHO住戸

低経年の建物と比べ空室率が増加し収益率は低下傾向にある築30年を超える高経年賃貸マンションを中心に、SOHO利用可リノベーション住戸を取り扱っている不動産会社が福岡市に2社あった。それらの賃貸条件や賃借状況等を調査した結果、住居(H)、住居兼用事務所(HO)、事務所(SO)という3つの利用形態があることがわかった。一方、一般的な「nLDK」という間取り表記法は、個室数等がわかるだけで動線は不明である。また、間取り情報をみても目的とする利用形態に適した間取りかどうか分かりづらい。よって、不動産情報の間取りを、上記の利用3形態に基づき、利用目的に適した間取りに分類、表記する方法を考案することを目的に、まず、「居室」と「非居室」という住戸を構成する基本的空間領域に大別した上で、水回りの有無に着目し、玄関からの動線順配列に基づいた間取り型式分類法を考案した。次に、玄関からの動線順の配列と空間領域の境界である間仕切りの状態を表した間取り表記法を考案した。これらの手法を応用し、AIの活用により、既存間取りの分類と表記が可能となる。また、間取りのリノベーション案作成へも応用可能となると期待できる。

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