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[3E5-GS-10-02] 介護記録の未記録業務を明らかにするための行動データ取得法の検討
キーワード:介護記録、実世界行動、デジタル化
介護施設において、介護記録は利用者の状態把握や業務改善に欠かせぬ情報源である。しかしながら、一般的に介護士は過密なスケジュールの中で業務を行っており、スキルの差も存在するため、実際の介護行動や観察が完全に記録に反映されているわけではない。本研究では、介護施設における介護士の実際の行動と文書化された記録との間に不一致があるかを調べる。ある大規模な介護施設を対象として、介護士の行動をデジタル記録し、それと同施設の介護記録との照合を行う。コンピューターによる照合のために記録内容を一般化することで、実際の行動と文書化された記録との照合を簡単化する。実際の行動を取得するための新しいタイムスタディを提案し、それに基づく行動データを記録するアプリケーションを開発した。有効性を検証するため、大学内で行動データ取得実験を行い、介護記録と照合するに十分な行動データを取得できることが確認された。また、行動データと介護記録とで記録の粒度が異なるため、集約化の方法を提案した。
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