2024年度 人工知能学会全国大会(第38回)

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オーガナイズドセッション » OS-27 AIを活用した都市と自然環境の空間・系列データのモデリング

[3I1-OS-27a] AIを活用した都市と自然環境の空間・系列データのモデリング

2024年5月30日(木) 09:00 〜 10:40 I会場 (41会議室)

オーガナイザ:田部井 靖生(理化学研究所)、竹内 孝(京都大学)、藤井 慶輔(名古屋大学大学院情報学研究科)、沖 拓弥(東京工業大学 環境・社会理工学院)、西田 遼(東北大学 大学院情報科学研究科)、前川 卓也(大阪大学大学院情報科学研究科)

09:40 〜 10:00

[3I1-OS-27a-03] 大学病院の集中治療部におけるレーザスキャナを用いた行動分析の試み

〇沖 拓弥1、仙頭 佳起2、野坂 宜之2、野口 綾子2、海塩 渉1、若林 健二2 (1. 東京工業大学、2. 東京医科歯科大学)

キーワード:集中治療部、大学病院、レーザスキャナ、動線計画、行動分析

病院の集中治療部(ICU)は、大手術後や重篤な状況など濃密な医療とケアを要する患者を収容する場所である。多領域にわたる専門性を有する様々な医療スタッフや機器類が頻度高く出入りするほか、患者のベッドやストレッチャーの往来も多く、人やモノの動線は病院内でも特に複雑である。その結果、至る所で動線の交錯や滞留が発生し、医療スタッフの業務効率性に影響を及ぼしているとされるが、改善につながる定量的なエビデンスは乏しい。
また昨今では、AIをベースとした画像認識技術が普及し、動画から自動抽出した移動軌跡データを用いた研究も盛んに行われているが、病院では患者のプライバシー保護等の理由により、研究目的で動画を撮影・活用することは容易でない。
そこで本研究では、比較的安価かつ小型の2次元レーザスキャナを用いて、集中治療部における点群データを取得し、それをもとに医療スタッフの行動を分析する手法を開発した。具体的には、2023年12月19日から2024年1月10日までの約3週間、T大学病院のICUに設置した18台のレーザスキャナで取得したデータを用いて、移動軌跡の抽出や分類、行動パターンの分析の可能性を示した。

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