2024年度 人工知能学会全国大会(第38回)

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[3K1-OS-2a] データセットとベンチマークの技術的・社会的な視点

2024年5月30日(木) 09:00 〜 10:40 K会場 (44会議室)

オーガナイザ:鈴木 健二(ソニーグループ株式会社)、原 聡(大阪大学)、谷中 瞳(東京大学)、菅原 朔(国立情報学研究所)

10:00 〜 10:20

[3K1-OS-2a-03] デンマークにおける公共部門によるデータセット公開とプライバシー保護

〇内藤 識1 (1. 早稲田大学)

キーワード:データセットとプライバシー、一般データ保護規則、デンマーク法

日本では公的機関によるデータセットの公開が進んでいるが、プライバシー保護に対する懸念は根強い。しかし、この問題は日本だけのものではない。デジタル先進国の一つとして知られるデンマークは、国家戦略において質の高いデータ提供を優先している。EU加盟国であるデンマークは、GDPRのような厳格な規制や今後施行されるAI規制法案に準拠しなければならず、データ公開とプライバシーに関する活発な議論が促されている。日本では、外国の法制度や法理論を取り入れることで法学が発展してきた。本稿では、データ公開の拡大とプライバシーの両立を目指すデンマークの取り組みを紹介し、日本における同様の取り組みができないか考察する。デンマークのプライバシーを尊重しながら質の高いデータを提供する取り組みについて、情報の再利用、仮名化、データ利活用による環境問題への取り組みなど、日本にとって参考になる点を考察し、結論とする。

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