[3Xin2] ポスターセッション1

[3Xin2-105] 会議支援システム開発に向けた参加者の集中状態の分析

〇山本 祐貴¹、新井 颯輝¹、野崎 裕二¹、松倉 悠¹、坂本 真樹¹ (1.電気通信大学)

キーワード：会議、集中、NIRS、頷き、笑顔

組織において様々な意思決定を行う上で会議は欠かせない．その一方で，長時間の会議は参加者の負担になり，集中度の低下を引き起こす．そのため，会議において参加者の集中状態を分析して改善を行えば，効率的に会議進行でき，意思決定に係る判断力の低下防止や会議時間の短縮などが実現できる．本研究では，発話，頷き，笑顔の微小行動と雰囲気情報から会議参加者の集中状態を分析するモデルの構築を目的とする．
本研究では，被験者30人を対象として，現実的な議題から空想に近い非現実的な議題まで様々な議題設定で会議実験を行い，計17時間分の会議データを取得した．また，取得した録画データから，微小行動に関してアノテーションした．そこに音声情報から推定される形容詞対4尺度の雰囲気特徴量を加えた計7つの説明変数から，NIRSで計測したTotalHbの値を元に定義した会議参加者の集中状態を，LSTMで学習し分析するモデルの構築を行った．
本研究の成果を応用することで，会議参加者の集中状態に応じて，休憩を促すなどフィードバックを与えることが可能になるなど，より生産性の高い会議を実現できる可能性があると期待される．