2024年度 人工知能学会全国大会(第38回)

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[3Xin2] ポスターセッション1

2024年5月30日(木) 11:00 〜 12:40 X会場 (イベントホール1)

[3Xin2-23] 自動車設計業務効率化に向けた機能分解木とオントロジーによる故障知識を用いた仕組みの検討

〇飯田 都楓1、久保 里紗1、笹嶋 宗彦1 (1.兵庫県立大学)

キーワード:オントロジ―、機能分解木、故障推論

自動車設計業務は、過去に設計した自動車の部品の機能を変更することで行われることが多く、具体的には、対象となる部品の過去の故障に関する情報から、他の部品や自動車全体への影響を網羅的に推論して列挙する必要があり、この過程に時間がかかっている。私たちは、ベテラン設計者は、注目している部品がどのような機能で働いているか、どのような原因で機能が働かなくなったか(故障)を考え、設計変更作業を行っていると考えた。そこで、自動車を機能と故障の観点から知識モデル化して、そのうえで故障の推論を行う仕組みを作ることで、ベテラン設計者でなくとも、ベテラン設計者が普段行っているような、情報収集作業に必要な網羅的な推論を行えるようにする。
本稿では、自動車の駆動部を例として、機能分解木とオントロジーを用いて構築した知識モデルによって、自動車設計業務の中の情報収集作業を効率化するための方法を検討する。機能分解木とオントロジーでベテラン設計者が持っている知識を知識モデル化し、部品の機能から起こり得る故障の知識を導出できるようにする「故障推論」を行う仕組みを試作した。

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