[3Xin2-32] 高齢者の最適交流頻度モデルの開発に向けた
社会交流と満足度の関係に影響を及ぼす個人特性の分析
キーワード：高齢者、社会的交流、孤立 、孤独、性格特性
高齢者の孤立は深刻な社会問題である．この問題の解決のために政府や自治体が社会的交流を支援する取り組みを進めている．社会的交流において，その頻度は性格特性を踏まえた上で個々に適切に決定されることが重要である．しかし，高齢者の交流頻度と満足度の関係において,性格特性が与える影響は明らかにされていない．本論文では，我々が目指す高齢者にとって最適な交流頻度を予測するモデルの作成に向けて，高齢者の性格が社会的交流頻度と満足度の関係に与える影響を，ドイツの社会経済パネルであるSOEPのデータを利用して分析した．分析の結果，神経質傾向が高い，または外交性の低い高齢者は知人との社会的交流頻度が過度に高い場合に，満足度が低下する傾向が見られた．
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