2024年度 人工知能学会全国大会(第38回)

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[4C1-GS-11] AIと社会:

2024年5月31日(金) 09:00 〜 10:40 C会場 (イベントホール仮設1)

座長:新 恭兵(京都大学)

09:00 〜 09:20

[4C1-GS-11-01] Twitterにおける新型コロナワクチンに関する話題の変化

テキスト読解と頻出単語分析による仮説構築とその検証

〇武富 有香1、中山 悠理2、須田 永遠1、宇野 毅明1、橋本 隆子3、豊田 正史4、吉永 直樹4、喜連川 優4、小林 亮太2,5 (1. 国立情報学研究所、2. 東京大学大学院 新領域創成科学研究科、3. 千葉商科大学、4. 東京大学 生産技術研究所、5. 東京大学 数理・情報教育研究センター)

キーワード:ソーシャルメディア分析、新型コロナウイルス、ワクチン、ツイッター、ナラティブ

本研究は,新型コロナワクチン接種の先行きが不透明な中,人々がどのような考えや関心を抱き,それがどのように変化していたのかを知るために,「ワクチン」という語を含む日本語のすべてのツイート(1.1億ツイート) を収集し分析を試みた.まず,LDAモデルを用いて,ツイートのサブセットから15の主要トピックを特定し,これらのトピックに名前をつけた.その上で15のトピックを「個人的な事柄」,「ニュース」,「政治」,「陰謀とユーモア」の4つのテーマのいずれかに人手で振り分けた.次に,月毎の頻出単語分析と,各トピックの代表的なツイートを合計 15,000件程度精読するテキスト読解を組み合わせて分析を行い,話題の変化に関する仮説を構築した.最後に,選定された単語のトピック内における出現割合の時間変化を調べ,仮説の妥当性を定量的に検証した.その結果,個人的な事柄に関するツイートの内容は,実際の接種の状況に応じて変化していることがわかった.また、「怖い」という気持ちや強い意見をあらわすツイートは,ワクチン接種の先行きが最も不明瞭だった時期に多く,その後減少していったことが示唆される.

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