2024年度 人工知能学会全国大会(第38回)

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[4E3-GS-8] ロボットと実世界:

2024年5月31日(金) 14:00 〜 15:40 E会場 (イベントホール仮設3)

座長:宮澤和貴(大阪大学)

14:00 〜 14:20

[4E3-GS-8-01] チューリングテストを含んだ共同注意名付けゲームにおける受容確率分析

〇笹井 勇亮1、奥村 亮太1、堀江 孝文1、萩原 良信1、谷口 彰1、谷口 忠大1 (1. 立命館大学)

キーワード:記号創発ロボティクス、実験記号論、ヒューマンロボットインタラクション

人間はコミュニケーションの相手に応じて態度を変化させている.相手の意見に対する受け入れやすさをベイズ推論に基づく受容確率として数学的に表現した理論にメトロポリス・ヘイスティングス名付けゲーム(MHNG)がある.先行研究では,MHNGから受容確率に関する制限をなくした共同注意名付けゲーム(JA-NG)による被験者実験により,MHNGが人間の受容確率を説明する理論として有効であることが示された.一方で人間の受容確率には受容しやすいといったバイアスがあることも示唆された.本研究ではバイアスに関する洞察を得るために相手エージェントに対する認識がバイアスに影響するかを調査した.実験としてはチューリングテスト含めたJA-NGの被験者実験を行い,相手が人間であるかコンピュータであるかの評価に基づいてバイアスを分析した.その結果,相手を人間と認識する場合とコンピュータと認識する場合の受容確率におけるバイアスに有意な違いは見られなかった.また,人間のコミュニケーションを通じた記号創発のモデルとして提案されたMHNGが他のコンピュータモデルと比較して人間であると評価されにくい傾向が見られた.

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