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[4I3-GS-7-04] 進化型多目的最適化を用いた視覚的情報秘匿用の符号化開口の設計
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キーワード:コンピュテーショナルフォトグラフィ、符号化開口、情報秘匿、遺伝的アルゴリズム
符号化開口は,通常は円形であるカメラの絞り部分の形状を,2次元の複雑なパターンに置き換える技術である.本研究は,符号化開口の用途拡大を目的とする.符号化開口技術は,タスクに応じて開口形状を設計する必要があり,ボケ除去や深度推定等を可能とする特徴を持つ.本研究では,情報秘匿用の符号化開口の設計方式を提案する.提案する手法は,情報秘匿に適した開口形状およびカバー画像に付与する摂動パターンを,多目的遺伝的アルゴリズムにより同時に設計する.秘匿情報が含まれた画像をランダムドットのように見えるカバー画像で隠し,摂動付与と逆畳み込みを行うことで,合焦距離における秘匿情報の被視認性を最小化する.これにより,焦点距離外にある撮影距離において,特定の開口(鍵開口)を用いて秘匿化画像を撮影したときにのみ秘匿情報が復号可能となる.また,鍵開口以外の開口では復号精度を最小化する.実験により,合焦距離において秘匿情報の視認が困難な秘匿化画像と,合焦範囲外の特定の距離において秘匿情報を復号可能な符号化開口の設計が可能であることを確認した.
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