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[4L3-GS-10-04] 高齢者のスマートフォン習得と利用実態の分析
渋谷区高齢者デジタルデバイド解消事業の結果から
キーワード:デジタルデバイド、スマートフォン、高齢者、位置情報、公共事業
本研究は、スマートフォンを使ったことが無い高齢者1193名に、渋谷区が端末を2年間貸与した結果、どのような行動変容が起こるかを端末の全ログ情報をもとに解析する。特に、本発表では、スマートフォンの利用定着度と高齢者の外出頻度や距離の関連を明らかにする。分析において、東京都渋谷区との研究協定により「渋谷区高齢者デジタルデバイド解消事業」(2021年9月~2023年8月)の行政情報を用いる。具体的には被貸与者1193名への講習時のアンケート、ヒアリング、端末のアプリ利用ログ、10分毎の位置情報データである。本研究では2022年と2023年の端末位置情報(同月)を比較し外出頻度やその距離を解析した。その結果、高齢者の外出頻度の変化と端末の利用定着度の群間比較に有意差はなかった。一方で外出距離の変化と端末の利用定着度は、定着度の高いグループほど外出距離の伸びが大きいことがわかった。
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