2024年度 人工知能学会全国大会(第38回)

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[4Xin2] ポスターセッション2

2024年5月31日(金) 12:00 〜 13:40 X会場 (イベントホール1)

[4Xin2-35] 対話システムとの関係性を考慮した対話修復手法の提案

岡田 真依1、〇坪倉 和哉1、入部 百合絵1、北岡 教英2 (1.愛知県立大学、2.豊橋技術科学大学)

キーワード:対話システム、対話破綻修復、関係性

現在の対話システムでは,同じ内容の質問を繰り返す,事実と異なる発言をする,などの対話破綻が生じている.システムの対話破綻はユーザの対話意欲の低下を引き起こす要因となるため,破綻からの適切な対話修復が必要である.先行研究において,人同士の対話は親密度や社会的役割によって対話行為に違いがあると報告されているため,本研究では従来手法では考慮されていなかった対話システムとの関係性に着目し,対話破綻修復手法を提案する.対話破綻に対するユーザ発話,それに対するシステムの修復文を収集し,対話行為に基づき関係性毎の違いを明らかにする.そこで,まずクラウドワーカーに破綻例を提示し,破綻に対するユーザ発話と修復文を収集した.収集した発話に対話行為タグを付与し,その傾向に基づいて破綻修復手法を検討した.関係性毎に破綻後の遷移図を作成しシステムが対話破綻した際に,ユーザの対話行為に応じて修復文を生成する.実装したシステムの修復発話をアンケートにより評価した結果, 6項目中3項目で提案手法が最も良い評価を得た.このことから破綻修復には関係性や破綻後のユーザ対話行為を考慮する必要性が明らかとなった.

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