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[3P6-OS-9b-02] 時間知覚と感情の関係に関するシミュレーションモデルの提案
キーワード:時間認知、感情、ACT-R
人間は時間の流れとともに生きている.そして,時間の流れに関する認識には,個人差,あるいは状況による多様性があり,その多様性は感情と関連していると考えられる.たとえば,楽しいときには時間が速く経過するように感じられ,不安を感じている際に時間の経過が遅く感じられることもある.本研究では,このような関係に基づき,時間認知の観点から感情が認知課題に及ぼす影響を検討するシミュレーションを報告する.特に,本研究で報告するモデルは,先行研究 [長島ら 2022, JSAI] において,マインドワンダリングのモデルとして提案されたACT-Rによるものである.このモデルには,内部クロックに基づく時間認知モジュールが含まれ,副交感神経の活動と対応する記憶の活性に確率的なゆらぎを加える機能が組み込まれている.モデルのシミュレーションの結果,飽きのような覚醒度の最適水準理論(課題進行による逆U字型の成績曲線)を表現することが示された.本発表では上記のモデルに対し,恐怖や不安などの感情と対応する時間認知のパラメータを設定したシミュレーションの結果を示す.
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