2015年 第76回応用物理学会秋季学術講演会

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一般セッション(口頭講演)

13 半導体 » 13.2 探索的材料物性・基礎物性

[15p-2R-1~22] 13.2 探索的材料物性・基礎物性

2015年9月15日(火) 13:30 〜 19:15 2R (231-2)

座長:立岡 浩一(静岡大),鵜殿 治彦(茨城大)

13:30 〜 13:45

[15p-2R-1] [講演奨励賞受賞記念講演] Na–Al–Sn系新規化合物の合成と結晶構造および熱電特性

〇菅野 雅博1、山田 高広1、山根 久典1、永井 秀明2 (1.東北大多元研、2.産総研)

キーワード:熱電変換材料、ジントル相、スズ化物

新規ジントル相Na1.76Al1.76Sn4.24の結晶構造では,Al/Snサイトが骨格構造を構成し,その内部のトンネル状の空間にNaサイト(占有率0.293)が螺旋状に配置していることを明らかにした.Na1.76Al1.76Sn4.24焼結体試料の導電率とゼーベック係数は,295–472 Kにおいてそれぞれ3.09×10^3–1.03×10^4 S/mと−222–−185 μV/Kであった.295–371 Kにおける試料の熱伝導率は,0.29–0.36 W/m Kであった.無次元性能指数ZTは0.15(295 K)から0.21(371 K)と,温度とともに増加した.