2018年第79回応用物理学会秋季学術講演会

講演情報

一般セッション(口頭講演)

6 薄膜・表面 » 6.4 薄膜新材料

[19a-234B-1~9] 6.4 薄膜新材料

2018年9月19日(水) 09:15 〜 11:45 234B (234-2)

中村 吉伸(東大)

11:15 〜 11:30

[19a-234B-8] 水蒸気を用いた酸化タンタル薄膜の高速スパッタ成膜

伊藤 勇佑1、阿部 良夫1、川村 みどり1、金 敬鎬1、木場 隆之1 (1.北見工大)

キーワード:酸化タンタル、反応性スパッタリング、プロトン伝導性固体電解質

Ta2O5はプロトン伝導性固体電解質への適用が検討されているが、スパッタ法で作製したTa2O5薄膜は堆積速度が遅いという課題がある。本研究ではTa2O5薄膜の高速成膜を目的とし、水蒸気スパッタ法の適用を検討した。スパッタガスにはArと水蒸気の混合ガスを用い、水蒸気は基板表面に直接吹き付けた。基板温度が室温の時は堆積速度が2.5 nm/minと遅いが、-170 ℃では50 nm/minに増加した。以上の結果から本方法はTa2O5薄膜の高速成膜技術として有望と考えられる。