2018年第79回応用物理学会秋季学術講演会

講演情報

一般セッション(口頭講演)

6 薄膜・表面 » 6.1 強誘電体薄膜

[19p-133-1~19] 6.1 強誘電体薄膜

2018年9月19日(水) 13:45 〜 19:00 133 (133+134)

山田 智明(名大)、吉村 武(大阪府立大)、恵下 隆(和歌山大)、永沼 博(東北大)

16:15 〜 16:30

[19p-133-10] IrOx/PLZT/Pt強誘電体キャパシタにおける熱処理及びIrOx酸化度の最適化による分極特性向上と結晶化メカニズム解析

野村 健二1、王 文生2、山口 秀史1、中村 亘2、恵下 隆2,3、小澤 聡一郎2、高井 一章2、三原 智2、彦坂 幸信2、濱田 誠2、児島 学2、片岡 祐治1 (1.富士通研、2.富士通セミコンダクター、3.和歌山大)

キーワード:強誘電体メモリ、IrOx/PLZT/Pt

強誘電体メモリ(FRAM)用のIrOx/PLZT/Ptキャパシタにおいて、熱処理工程と上部電極IrOx酸化度の最適化により、分極特性が大きく向上することを見出した。特性向上のプロセス要件は2つある。1つ目は低温でPLZTをペロブスカイト化した後にIrOxを成膜し、さらに高温で再熱処理するという熱処理工程にある。2つ目はIrOx膜をIrO2とIrの混晶状態にすることである。見出したプロセス条件がIrOx/PLZT界面における結晶の再構成を促し、特性が向上したことを示唆する。