16:45 〜 17:00
△ [20p-222-14] 加熱処理によるダイヤモンドライクカーボン膜の構造変化
キーワード:ダイヤモンドライクカーボン膜、耐熱性
本研究では,ダイヤモンドライクカーボン(DLC)膜を真空加熱し,それにともなうガス放出および膜構造を分析した。
加熱に伴うガス放出および膜構造変化を昇温脱離質量(TDS)分析装置およびラマン分光分析を用いた。ta-C:H膜のTDS分析の結果,600℃から750℃付近で水素の脱離が見られた。到達温度700℃におけるラマンスペクトルでは,グラファイト化の進行が示唆された。また,膜構造の変化が生じた温度は水素脱離が現れた温度と一致した。
加熱に伴うガス放出および膜構造変化を昇温脱離質量(TDS)分析装置およびラマン分光分析を用いた。ta-C:H膜のTDS分析の結果,600℃から750℃付近で水素の脱離が見られた。到達温度700℃におけるラマンスペクトルでは,グラファイト化の進行が示唆された。また,膜構造の変化が生じた温度は水素脱離が現れた温度と一致した。