2018年第65回応用物理学会春季学術講演会

講演情報

シンポジウム(口頭講演)

シンポジウム » 超伝導材料を舞台に活躍する数値シミュレーション技術 ~物理現象、結晶成長、そしてアプリケーション設計まで~

[17p-B401-1~8] 超伝導材料を舞台に活躍する数値シミュレーション技術 ~物理現象、結晶成長、そしてアプリケーション設計まで~

2018年3月17日(土) 13:00 〜 17:00 B401 (53-401)

川山 巌(阪大)、筑本 知子(中部大)

16:15 〜 16:45

[17p-B401-7] REBa2Cu3Oy線材における自己組織化ピンニングセンター
~ 薄膜結晶成長シミュレーション ~

一野 祐亮1、土屋 雄司1、吉田 隆1 (1.名大工)

キーワード:超伝導、薄膜結晶成長、シミュレーション

BaMO3 (BMO, M=Zr, Sn, Hfなど)を添加したREBa2Cu3Oy (REBCO, RE=Y, Sm, Gdなど)膜を気相法で作製すると、BMOが自己組織化し、REBCO膜の磁場中超伝導特性に多大な影響を与える。我々はこれまで、REBCO薄膜の結晶シミュレーションコードを開発し、REBCO中におけるBMOの自己組織化について検討を行ってきた。その結果、特にBMOのナノ構造は、REBCOとBMOの結晶成長モードの違いによって形成され、成膜条件に依存したそれぞれの成長速度の違いが多様なナノ構造を実現していることを明らかにした。
本講演では、上記のシミュレーション結果を初めとして、BMO添加REBCO薄膜の実験結果も含めたBMOの自己組織化について議論する。