2018年第65回応用物理学会春季学術講演会

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一般セッション(口頭講演)

13 半導体 » 13.5 デバイス/集積化技術

[18p-G203-1~18] 13.5 デバイス/集積化技術

2018年3月18日(日) 13:15 〜 18:00 G203 (63-203)

齋藤 真澄(東芝)、宮地 幸祐(信州大)

14:30 〜 14:45

[18p-G203-6] 強誘電体負性容量デバイスシミュレーションにおける過渡解析の必要性

太田 裕之1、右田 真司1、池上 努1、服部 淳一1、浅井 栄大1、福田 浩一1、鳥海 明2 (1.産総研、2.東大工)

キーワード:半導体、強誘電体、負性容量

強誘電体負性容量(NC)デバイスシミュレーションにおける過渡解析の必要性について議論する。従来のtechnology computer aided designによるNC FETのDC特性計算では、 Landau–Khalatnikov 方程式の時間微分項を無視して計算していた。本研究ではそのような時間微分項を無視した計算は、NCが不安定な条件においては物理的に不合理な解を得てしまうことを、金属/強誘電体/絶縁膜/金属の容量という単純な計算を例にとり明らかにする。時間微分を取り入れた計算ではそのような破たんは起きない。これらの結果は、NCデバイスのシミュレーションにおいては、過渡解析が不可欠であることを示している。