2018年第65回応用物理学会春季学術講演会

講演情報

一般セッション(口頭講演)

13 半導体 » 13.2 探索的材料物性・基礎物性

[19p-F202-1~16] 13.2 探索的材料物性・基礎物性

2018年3月19日(月) 13:45 〜 18:15 F202 (61-202)

末益 崇(筑波大)、山口 憲司(量研機構)、原 康祐(山梨大)

14:15 〜 14:30

[19p-F202-3] n形GaAsにおける不純物伝導のハバードバンドモデルによる解析

梶川 靖友1 (1.島根大総合理工)

キーワード:ホッピング伝導、ホール効果

n形GaAsにおける不純物伝導について,中性ドナーから形成される下部ハバードバンドとともに,負にイオン化したドナーから形成される上部ハバードバンドも考慮して,ホール効果測定データを解析した.上部ハバードバンドでは最近接ホッピング伝導(NNH),下部ハバードバンドではエフロス-シュコルフスキー (ES) モデルによる可変領域ホッピング伝導(VRH)によるドリフト移動度およびホール因子を考慮して,伝導度およびホール係数の温度依存性の実験データのフィッティングを行った.ドナー濃度1.3 ×1015cm-3 の試料のホール移動度は,3.3 K以下では下部ハバードバンドにおけるES VRHにより支配されるのに対し,3.5-15 K の温度範囲では上部ハバードバンドにおけるNNHにより支配されることが示された.