2019年第80回応用物理学会秋季学術講演会

講演情報

一般セッション(口頭講演)

15 結晶工学 » 15.3 III-V族エピタキシャル結晶・エピタキシーの基礎

[18p-B31-1~16] 15.3 III-V族エピタキシャル結晶・エピタキシーの基礎

2019年9月18日(水) 13:15 〜 18:00 B31 (B31)

赤羽 浩一(NICT)、藤川 紗千恵(東京電機大)、小島 信晃(豊田工大)

14:30 〜 14:45

[18p-B31-5] 【注目講演】機械学習を用いた RHEED パターンの分類

權 晋寛1、荒川 泰彦1 (1.東大ナノ量子機構)

キーワード:反射高速電子線回折、機械学習、分子線エピタキシー

反射高速電子線回折(RHEED)はMBE成長中の試料表面挙動をその場観察できるため広く使われている。特に、RHEEDパターンは試料の温度・材料の供給量および供給比などにより動的に変化するため、成長条件較正のマイルストーンとしても使われてきた。しかし、RHEEDパターン解析は実施者の蓄積されたノーハウに依存し、その時間的な限界もあるため、実時間フィードバック制御などへの応用は困難であった。また、従来の電算化方式では、観測条件の変動によるRHEEDの変化を正しく反映し認識することが困難であった。一方、CNNを用いた機械学習法は入力データ基盤に特徴点を認識するため、変動性のある画像の分類に適している。今回、我々はGaAs基板上へのGaAsのMBE成長でRHEED像を収集し、機械学習させることでそのパターンを分類するモデルの開発に成功したため報告する。