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[18p-E304-4] シリコン表面における三塩化ホウ素ガスの化学反応
キーワード:エピタキシャル成長、シリコン、ドーピング
半導体Si薄膜を化学気相堆積法により形成する工程においては、ドーピングをして抵抗率を調整する必要がある。p型で主に使用されているジボラン(B2H6)は可燃性・毒性を有し、危険性が高く、特定高圧ガスに指定されるなど、取扱いには注意を要する。これに対して、安全なドーピングガスとして三塩化ホウ素(BCl3)が挙げられる。BCl3は刺激臭があるものの不燃性であり、B2H6より安全である。但し、BCl3はエッチングガスとして広く知られていることから、ドーピングの際にエッチングも伴う可能性がある。そこで本研究では、BCl3をSi製膜のBドーピングに用いるため、Si基板表面における化学反応を調べたので詳細に報告する。