2019年第80回応用物理学会秋季学術講演会

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一般セッション(口頭講演)

6 薄膜・表面 » 6.3 酸化物エレクトロニクス

[18p-E311-1~18] 6.3 酸化物エレクトロニクス

2019年9月18日(水) 13:15 〜 18:00 E311 (E311)

松野 丈夫(阪大)、服部 梓(阪大)

16:30 〜 16:45

[18p-E311-13] 透明Li1−xNbO2薄膜におけるシングルバンド二次元ホール超伝導

〇(D)相馬 拓人1、吉松 公平1、堀場 弘司2,3、組頭 広志2,3、大友 明1,3 (1.東工大物質理工学院、2.KEK-PF、3.元素戦略)

キーワード:超伝導、層状物質、p型透明導電体

Li1−xNbO2TC ~ 5 Kの超伝導体であるが,遷移金属ダイカルコゲナイドと同じくNb三角格子面が積層した構造を有し,強い二次元性や電子・スピン相関が期待できる.一方で,O 2p軌道が深いエネルギー準位を形成し,Nb 4dz2バンドが強く孤立することが予測されている.これはシングルバンドにおいてホール超伝導が実現していることを示唆し,二次元ホール超伝導面の調査に好適な物質といえる.しかしながら,その実験に必要な単結晶薄膜の合成例すらなかった.最近,我々は独自の三段階合成法を開発し超伝導エピタキシャル薄膜合成に初めて成功し,超伝導臨界磁場の角度依存測定により超伝導の二次元性と電子構造を評価したので報告する.