2019年第80回応用物理学会秋季学術講演会

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一般セッション(口頭講演)

6 薄膜・表面 » 6.3 酸化物エレクトロニクス

[19a-E311-1~8] 6.3 酸化物エレクトロニクス

2019年9月19日(木) 09:30 〜 11:45 E311 (E311)

奈良 安雄(兵庫県立大学)

11:30 〜 11:45

[19a-E311-8] チタンドープ二酸化バナジウム薄膜の構造解析

河原 正美1、内田 貴司2、ヴァン ニュ ハイ2、藤城 雄飛2、高橋 静香1、佐村 剛1、立木 隆2 (1.高純度化学研、2.防衛大 電気電子)

キーワード:有機金属分解、MOD法、ボロメーター

二酸化バナジウム(VO2)は,室温付近にて高い抵抗温度係数(TCR)をもつため高感度なボロメータ素子への応用が期待されている。その抵抗-温度(R-T)特性は,65 ºC 近辺で相転移に伴う急激な抵抗変化を示し、ヒステリシスを示す。そのため,広い温度範囲で安定なボロメータ動作を得るため,高いTCR を維持しつつ,ヒステリシスならびに急激な抵抗変化のない抑制されたR-T 特性をもつ薄膜を有機金属分解(MOD)法を用いて作製した。
本研究では,昇温X線回折を用いて本薄膜の構造解析を行い、TiドープVO2薄膜の温度による構造変化を評価した。