2019年第80回応用物理学会秋季学術講演会

講演情報

一般セッション(口頭講演)

3 光・フォトニクス » 3.9 テラヘルツ全般

[20p-E206-1~11] 3.9 テラヘルツ全般

2019年9月20日(金) 13:45 〜 16:45 E206 (E206)

松原 英一(旭川高専)、鈴木 左文(東工大)

14:45 〜 15:00

[20p-E206-5] ウィグナー関数法による共鳴トンネルダイオードの電流特性計算

猪瀬 裕太1、土田 洸志郎1、有川 敬1、田中 耕一郎1,2 (1.京大院理、2.京大iCeMS)

キーワード:共鳴トンネルダイオード、ウィグナー関数、テラヘルツ

本研究では、ウィグナー関数モデルを用いて電流の過渡応答を計算することによって、共鳴トンネルダイオード(RTD)のデバイス動作を理論的に理解する取り組みを行った。今回は半導体素子単体を取り扱い、DC電圧印加時に連続テラヘルツ波を入射した場合を想定し、電圧にAC変調を加えた状況で数値計算を行った。周波数を上げていくと、IV曲線から見積もられる電流変化に対してシミュレーション結果がずれていく振る舞いが見られた。これは、素子内部における電子の干渉効果に起因すると考えられる。講演では、周波数特性と電子干渉との関係性について詳細に報告する。