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[20p-E208-6] 銀ナノワイヤー2量体間隙の一次元ホットスポットでのSERRS光伝搬
キーワード:表面増強共鳴ラマン散乱、プラズモニックナノワイヤー
金や銀のナノ粒子2量体の1 nm以下の間隙はホットスポットとよばれプラズモンと少数分子の分極とが量子電磁気学的な強結合系を形成している。この強結合効果によってホットスポットの分子の電子状態は数百meV程度の大きな変調を受ける。従って、新しい光反応場としての応用が期待されている。しかし、ホットスポットの微小さがその応用を難しくしている。ナノワイヤー2量体の間隙ではこのホットスポットが一次元方向に10000 nm程度、つまり104倍程度に延びている。今回、この一次元ホットスポットの端の局在プラズモンを光励起することで発生したSERRS光が数1000nmに渡る伝搬を示す興味深い現象を見出したので報告する。