2019年第80回応用物理学会秋季学術講演会

講演情報

シンポジウム(口頭講演)

シンポジウム(technical) » 有機薄膜太陽電池研究のもう一つの道(屋内光向けおよびその標準化、光透過型)

[20p-E307-1~9] 有機薄膜太陽電池研究のもう一つの道(屋内光向けおよびその標準化、光透過型)

2019年9月20日(金) 13:30 〜 17:00 E307 (E307)

嘉治 寿彦(農工大)、藤井 彰彦(阪大)

14:45 〜 15:00

[20p-E307-4] 高分子:フラーレンバルクヘテロジャンクション型太陽電池の低照射光強度特性におけるフラーレン置換基の効果

多田 和也1 (1.兵庫県大工)

キーワード:有機薄膜太陽電池、室内光応用、無修飾フラーレン

溶媒にTMBを用いて作製したPTB7-Th:C70 及びPTB7-Th:C70-PCBM複合体を用いた太陽電池の低照射光強度特性を調べた。1 sun照射下においてPCE=5.3%であるPTB7-Th:C70を用いた素子は10-3 sun照射下ではPCE=7.4%を示した。一方,PTB7-Th:C70-PCBMを用いた素子は1 sun照射下においてPCE=3.9%と,C70を用いた素子に比べて低かったものの,10-3 sun照射下ではPCE=7.6%と上回る値を示した。この結果は,おそらくC70-PCBMを用いた素子の方が1 sun照射時のVocが高いことと,照射光強度に対するVocの依存性が小さいことが寄与している。