2019年第80回応用物理学会秋季学術講演会

講演情報

一般セッション(口頭講演)

合同セッションK「ワイドギャップ酸化物半導体材料・デバイス」 » 21.1 合同セッションK 「ワイドギャップ酸化物半導体材料・デバイス」

[21p-B31-1~14] 21.1 合同セッションK 「ワイドギャップ酸化物半導体材料・デバイス」

2019年9月21日(土) 12:45 〜 16:30 B31 (B31)

川原村 敏幸(高知工科大)、池之上 卓己(京大)

13:15 〜 13:30

[21p-B31-3] サファイア基板上α-Ga2O3薄膜の相転移メカニズム

神野 莉衣奈1、金子 健太郎1、藤田 静雄1 (1.京大院工)

キーワード:超ワイドバンドギャップ半導体、酸化ガリウム、構造相転移

α‑Ga2O3は、5.3-5.6 eVのバンドギャップ値を有する超ワイドバンドギャップ半導体材料の1つであり、近年パワーデバイスや深紫外発光デバイスの材料として注目を集めている。α‑Ga2O3は熱的に準安定相であり、650℃以上で最安定相のβ相に相転移することが報告されていたが、サファイア基板上にα‑Ga2O3を選択成長(SAG)することで700℃以上でも結晶構造を維持することが可能となった。高温を要するプロセスやデバイスの信頼性にとって、相転移温度の増加は非常に重要である。本研究では、TEM観察を用い、サファイア基板上α‑Ga2O3薄膜中のβ相への転移のプロセスについて検討したので報告する。