[10p-M112-1~7] 7.1 X線技術

[10p-M112-3] サブナノ秒第2高調波レーザーパルスによる水の窓軟 X 線光源の高効率化

島田 悠太¹、川崎 太夢¹、庄司 美咲¹、〇東口 武史¹ (1.宇都宮大院工)

キーワード：水の窓、多価イオン、レーザー生成プラズマ

重元素多価イオンを水の窓軟 X 線顕微鏡のための光源にする研究を進めている．これまで行ってきた低密度ターゲットを利用する方法や二重パルス照射法により，重元素多価イオンの中でもビスマスプラズマから放射される水の窓軟 X 線領域における光学的厚みは，他の元素の多価イオンの光学的厚みよりも薄いと予測される．これを基にすると，照射するレーザーの波長を短波長化することで，臨界密度は相対的に高くなり，イオン密度も高密度になる．このことで，水の窓軟 X 線の出力（光子数）はプラズマによる再吸収の効果を受けにくくなり，出力（光子数）は低い臨界密度のときよりも増加すると予測される．このことを踏まえて，サブナノ秒レーザーの波長とともに放射スペクトルと光子数がどのように変化するかを観測した．