2020年第81回応用物理学会秋季学術講演会

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一般セッション(口頭講演)

6 薄膜・表面 » 6.4 薄膜新材料

[10p-Z05-1~19] 6.4 薄膜新材料

2020年9月10日(木) 12:30 〜 17:30 Z05

田中 勝久(京大)、中村 吉伸(東大)、村岡 祐治(岡山大)

13:00 〜 13:15

[10p-Z05-3] Au(111)表面におけるNa2B12H11SH単層膜の表面拡散の観察

〇(D)原島 崇徳1、服部 能英2、椎木 弘3、西野 智昭1 (1.東工大理、2.大阪府大BNCT研、3.大阪府大工)

キーワード:走査型プローブ顕微鏡, 自己組織化単分子膜, 表面拡散

本研究では、Au(111)表面上におけるNa2[B12H11SH] (Na2BSH)単層膜の吸着構造、および表面拡散を走査型トンネル顕微鏡により観察した。Na2BSHはチオールの化学吸着により単層膜を形成し、欠陥を含む六方格子を示すことが分かった。さらに、格子内のBSHアニオンは膜内で拡散していることを明らかにした。アルカンチオール等の典型的な自己組織化単分子膜では吸着分子の拡散は強く抑制されており、BSH単層膜は新規な表面材料として有用である。