11:00 〜 11:15
[15a-D221-3] 水素プラズマによる欠陥終端処理後のa-C:H膜に対する表面増強ラマン分光法による分析
キーワード:DLC膜、ダングリングボンド、表面増強ラマン分光法
水素化DLC膜に対して水素プラズマを照射することで,表層の欠陥を水素で終端できる.しかし,ESR測定からは膜全体の平均欠陥密度しかわからない.本研究では,表面増強ラマンで水素プラズマ影響層の深さを明らかにし,影響層の欠陥密度を試算した.その結果,プラズマ処理膜の水素含有量は表面から23 nmの間で未処理膜全体の平均値からほぼ一定の増加量を示し,その層の欠陥密度が均一に終端されることが示唆された.