2020年第67回応用物理学会春季学術講演会

講演情報

一般セッション(口頭講演)

6 薄膜・表面 » 6.2 カーボン系薄膜

[15a-D221-1~6] 6.2 カーボン系薄膜

2020年3月15日(日) 10:30 〜 12:00 D221 (11-221)

神田 一浩(兵庫県立大)

11:00 〜 11:15

[15a-D221-3] 水素プラズマによる欠陥終端処理後のa-C:H膜に対する表面増強ラマン分光法による分析

古橋 未悠1、野老山 貴行2、大橋 靖之2、近藤 博基3、上坂 裕之4、中島 悠也5、古木 辰也4、石川 健治3、堀 勝3、梅原 徳次2 (1.岐大院自然、2.名大院工、3.名大低温プラズマ、4.岐大工、5.富士電機)

キーワード:DLC膜、ダングリングボンド、表面増強ラマン分光法

水素化DLC膜に対して水素プラズマを照射することで,表層の欠陥を水素で終端できる.しかし,ESR測定からは膜全体の平均欠陥密度しかわからない.本研究では,表面増強ラマンで水素プラズマ影響層の深さを明らかにし,影響層の欠陥密度を試算した.その結果,プラズマ処理膜の水素含有量は表面から23 nmの間で未処理膜全体の平均値からほぼ一定の増加量を示し,その層の欠陥密度が均一に終端されることが示唆された.